こんにちは、株式会社Level Frontierの「H」です。
他人や環境に不満を抱いている方の多くは、実は自分自身のことも、あまり好きではないのかな…
――そんなふうに感じることがあります。
「苦手なことを挙げるのは得意だけれど、自分の得意なことや、好きなところを尋ねると考え込んでしまう!」
そんな方は、意外と多いのではないでしょうか。
これから綴るのは、そのような悩みを抱えている方に向けた、ささやかなメッセージです。
私自身、かつては自分のことがあまり好きではありませんでした。
そんな私が、少しずつ自己肯定感を取り戻していった過程と、
その中で取り入れてみた方法をお伝えできればと思います。
もちろん、これを試したからといって、すべての人がすぐに自分を好きになれるわけではありません。
それでも、どなたかの心に、ほんの少しでも届くものがあれば嬉しく思います。
自分が嫌いだった子ども時代
私は地方出身で、子どもの頃は自己肯定感があまり高くなかったように思います。
小学6年生で身長165cmという体格にランドセル――。
当時の私は、それが周囲の中でとても目立つことに、どこか違和感と居心地の悪さを感じていました。
両親はとてもポジティブな性格で、地域でも名前の知れた存在でした。
街を歩けば「〇〇さんのお子さんね」と声をかけられる。
注目されることが苦手だった私にとって、それは小さなストレスでもありました。
家庭内でも、ストレートな物言いが日常的でした。
今振り返れば、悪意がなかったことはよく分かりますが、当時の私はその言葉にたびたび傷つきながら、
平気なふりをして過ごしていたのを覚えています。
さらに、4歳年下の弟がとても優秀だったことも、私の自己評価を下げる要因の一つだったかもしれません。
弟は受験勉強もせず中学受験では特待生として県内有数の私立中学に合格し、
大学もほとんど勉強せずに国公立へと進学しました。
両親が私を比較することはありませんでしたが、自分の中で比べては落ち込み…
――そんな繰り返しの毎日でした。
大学進学と、自分を見つめ直す時間
そうした背景もあり、大学進学にあたって「地元を離れること」は、私にとって譲れない条件でした。
実家を出て、初めて「自分」という個人として見られ、評価される喜びを知りました。
大学生活では、毎日の中で少しずつ「できること」が増えていきました。
そのひとつひとつが「努力は報われるのだ」と実感させてくれ、少しずつ自信につながっていったのだと思います。
自己肯定感を育てる習慣
私が提案したい克服法は、とてもシンプルなものです。
「できない自分」ではなく、「なりたい自分」に目を向けること。
そして、昨日より今日、今日より明日と、ほんの少しでも前に進もうと意識すること――それだけです。
私の場合は、「今日はこのフレーズを使う」と決めて、毎日を過ごしていました。
たとえば、
- 「それはいい考えですね」
- 「そういう発想はなかなか出てこないよね。私には思いつかなかった!」
といった、相手を肯定する言葉を、1日1フレーズ、必ず口にするように心がけていました。
これは、周囲の人を褒めるという行為を通じて、自分の心のあり方も少しずつ前向きに変わっていった、
私にとっての小さな習慣です。
最後に
自分の好きなところが分からない、自信が持てない――そんな気持ちになることは、誰にでもあると思います。
けれど、「できなかったこと」ではなく、「できるようになったこと」に目を向け、
「今の自分」ではなく「なりたい自分」に気持ちを向けていくことで、
きっと少しずつ、自分を好きになるための一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
この文章が、過去の私と同じような気持ちを抱えているどなたかの、ささやかな励ましとなれば幸いです。
Level Frontier H